[プロとアマ]
オサカナ百話
写真は投稿者の意図と異なるかもしれませんが、ご容赦を・・・
写真は「カンコに入るカンコ?」です。
カンコとは、大型のアヤメカサゴとウッカリカサゴのことでしょうか?
・・・いいえ、[カンコ]とは、小型の漁船の中ほどに
設けられた生簀(イケス)のことを指します。
地方により[活かし]と言うこともありますが、
ここでは熊野灘沿いの方言を使いました。

【 第 51/100話 】
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「プロとアマ」
ここ10年あまり魚釣りの拠点にしている、熊野灘に面した古和浦は かって陸の孤島と言われたところで、漁師の皆さんに融け込むのに 苦労しました。近頃やっと友人も沢山できて、中には小生の腕を 認めたのか「いっぺん、サシで勝負しようか」と誘ってくれる人も 現れるようになりました。

いち日、彼の舟でキス釣りの勝負と言うことになり、久しぶりに 真剣に立ち向かいまして、結果は分かれとなりました。
ほぼ同数釣ったとはいえ彼は操船をしながらの成績ですから腕の差は 歴然です。でも、その夜スナックのママに「漁師顔負けの腕だ」と 持ち上げてくれたのは、プロの余裕ですね。

又ある日ボラ釣りに出かけたときのこと、彼はしばしば[カンコ]を 覗くのです。釣師の間では釣った獲物を何度も見るのは素人だと 嘲りますから、不審に思って尋ねると、ボラの吐いた砂を見てタナを 決めるんだと言います。
その時はっきりと悟りました。遊びでやっている者と、それでメシを 食っている人の違いです。

アマは所詮アマ、謙虚に魚釣りを楽しむことといたしましょう。
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