中国旅行記その3(上海)
上海の街、玉仏寺
★上海の街★


  バスが高速道路を快調に走って行きダウンタウンに近づいて行くと気のせいか空の淀みが一段と 濃くなった様に見えた、立ち並ぶ建物の中から一段と高く目を引く鉄塔が見え隠れし始めた、 私がバスの中から写真を撮ろうとすると「もっと近くに行きますから、、」とガイドに差しとめ られた、更にバスが高層の建物の間をかいくぐって走って行くと突然視界が開け入江の波の向こうに 上の写真の有名なTV塔を含む素晴らしい景色がパット開けた、バスの中から一斉に歓声が沸いた。  

 このTV塔は東洋一の高さで勿論東京タワーより高く確か140数mあるというあるという当然 展望台も途中に2つあり上海の名所になっている、この右の丸い建物の右後ろに現在工事中であるが 東洋一のビルを建設すると説明があった。 中国は他の世界からの遅れを取り戻そうと必死になっている様子があちこちで目に付く、でも国の 政策と国民の意識の間ににはなにか隔たりが感じられる。  

 このアパートは目抜き道路に面して並んでいるものの一つだが 良く見ると窓から直角に長く突き出した洗濯竿に不安定になびく洗濯物や布団は何か立派な建物との 間のギャップを感じさせられる、このような光景は滅茶苦茶な交通道徳と共にあちこちで見られ これらを解決するには相当な努力が必要だと感じました。  

 上海はあの写真のようなアパートとそれと対照的な近代建築が入り交じる不思議な光景も多いいが これらは政府の力でどんどんと近代化されて行っている、又最近は民間企業の進出も多く急速に発展を 始めたがこのロサンゼルスのぼボナベンチヤービル に似た建物も実は最近のバブルの崩壊で建築資金が不足し途中で建設中止となってしまったビルだという。 これに似た建設中止のようなビルがあちこちに顕在されなにか空虚なものが感じられた。  

 前にも述べたがこの上海のスモッグは私が4年住んでいたロスのスモッグと同じ位酷いものだった、 ガイドに聞いてみると大気汚染の規制は特にやっていないというが恐らく上部では問題視しているだろう、 この吊り橋の写真は次ぎの日の朝の写真だが これで見られるように空はどんよりと曇り、建物はスモッグの中に消えてしまっている、 これも良く見ると遠くの建物が全くガスの中に入って消えてしまいそうである、 この写真も遠くの建物は写真の写らないほどだ、このスモッグはロサンゼルスでもそうであったが、 朝は層状となって地表に下がり一番酷くなり、日が昇り暖かくなると薄れて行くものである、TOP頁に あるTV塔が以外と綺麗なのは午後の撮影だから少し淀みが消えていたのが判る。  

 スモッグの話はこの位にしないと自動車屋の地が出てしまいそうなのでこの辺にして、、、 次ぎは珍しいレストランの話をしましょう。 TV塔を背景に記念写真などを撮って楽しんだ後、私達は有名なパフォーマンスのモンゴリアン バーベキューのレストランへと向かった、そこは多くの観光客を含む人達で賑わっていた、 中は中央に調理場があって左右に硝子ケースに入った材料がずらりと並びその向こうにテーブルが 置いてある構造だった。
先ず説明を聞くとそれはこうだった、自分たちで自由に材料を選んで、更に色々な調味料をその上に 選んでかけて中央のこの調理場へもって行き硝子の下の 窓から差し順を待つ、番になるとサッと大きく焼けた丸い鉄板の上にぶちまけて手に持った2本の 長い箸で材料を焼き始めるのだった、そして焼きあがると鮮やかに2本の箸で材料を持ってきた紙の お皿の上に一辺に掬い取りお客に渡すパーフォーマンスだった、本当にその長い箸の使い方は見事で 見とれてしまった、この円形の鉄板の両側に2人のコックが皆の注文を捌いていた。  

 最初要領が良く判らなかったので少し作ったのだがその料理を平らげてから私は第2作の準備をした、 材料は牛、豚、鳥、マトンを始め白身のお魚や、あらゆる野菜類、それと果物とアイスクリーム類 (これはデザート)等とお酒や紹興酒を始め全ての調味料がある、私は慎重に材料を選び、そして 調味料を選定してトライした、味は第1作から見ると遥かに美味しかったが今一の味だった、所詮 同じ材料を同時に焼くだけで無理があるようだ、それと、お肉などはとても硬くて味も悪く材料も それなりの物を使っている為もあると思われた。

★玉仏寺★
なんといっても上海で見逃す事が出来ないのがこの玉仏寺といわれる、街の真中なのでバスも ユックリ止める所がない様な道から先ず門をくぐる、そこは狭い中庭でお線香の香りが立ち込めていた、 若い人が長いお線香を額にあて4方に向かって拝礼しているのが目に付いた、そこに大雄寶殿 という名前がある建物とこれの反対側にある門のような建物がある。ここのお寺は中国のお寺の 特徴である黄色い色に彩色され屋根も例外なくそっくり返っていて先端等には数々の彫刻瓦 が見うけられる、ここでも人気のある三蔵法師の彫刻が屋根の上に置かれていた。  

 門の様な建物に入るとそこには中央にある仏像に向かって東西の守り神南部の守り神が鎮座している色々と謂われがあるようだが 良く判らなかった、ついで正殿に向かう、ここにも美しい黄金の仏像が 鎮座し周りにはこの様に傾斜した導師達の像が並んでいる、この人達が何故傾いているか と云うと仏様の声に耳を傾けている為だといわれている。

  裏に周るとそこには更に立派な壁画のような仏様とそれを取りまく者たちの彫刻があった、 あまり近いのでとてもカメラには収められない光景に圧倒されてしまった、それは細かく彫刻 され彩られて素晴らしかった、でも驚くのは未だ早かったのを知ったのはその直ぐ後だった。  

 そこにはここのお寺の名前の由来である素晴らしい白い翡翠の仏像が鎮座ましましていた、 ここでツアーの代表が僧侶と一緒に参拝を行った、この仏像は遠くミヤンマーから 運ばれてきたものだと云われていてこれだけ大きな白い翡翠はそれ自身が大変高価な 宝石でありましてや仏像ですからその価値は大変なものだと推定されます。 そこの直ぐ後にまたもう一つの小振りだが白い翡翠の寝た仏像が横たわっていて近くで見れたので 白い肌を翡翠が見事に表現されているのが拝観されました。  

 玉仏寺とは関係ないが街は中国であっても夜は綺麗にライトアップされている所が多く、 ここも大通りに面した歩道ですが風船とライトで 見事に彩色されていた、中国でも結構クリスマスを祝うらしい。 私達はこの夜景を眺めながら上海の夜を更に楽しむ為に大きなホテルのホールで開催されている 「上海雑技団のショウをを見ようとやや疲れた足を運んだのだった。                

                   --続く--

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