伊勢・河崎(河崎は、伊勢を支えた【台所】)
伊勢・河崎は町を流れる勢田川の水運を利用し、江戸時代に大きな問屋街として発展。伊勢神宮への参宮客で賑わう伊勢の台所としての役割を果たしていました。現在でも軒を連ねた古い町家や商家の蔵、特徴的な伊勢の町並みが残っています。そこには変わらぬ人々の暮らしが垣間見え、どこか懐かしい昔ながらの風情が感じられるのです。 <歴史>
16世紀頃から、伊勢神宮門前町の山田・宇治へ物資を運ぶために勢田川を利用した水上輸送と、物資を荷揚げして人馬で物資を送る陸上輸送を仲介する川の港として賑わった河崎。東国と西国の多くの人が往来するターミナル的な商業都市でもあり、戦国時代末期には既に、物流と金融の中心地域でした。 江戸時代には「おかげまいり」の参宮客に物資を供給する問屋街として大きく成長。さらに山田奉行より伊勢神宮周辺地域の米と魚の卸売り専売権を認められ、名実ともに「伊勢の台所」として全国に知られた商人町となりました。 =伊勢河崎商人館 パンフより転載= |